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プラスチック産業資材新聞(10/20発行)掲載の津波シェルター「ヒカリ」記事の詳細。
かつて、光レジン工業は、世界初のFRP(強化プラスチック)製の球形防災シェルターとして話題となった<ノア>の共同開発プロジェクトに参画(コスモパワーと協力)し、<ノア>のFRP部の躯体製造を担当していた。
光レジンが<ノア>開発プロジェクトへ参画した経緯であるが、2011年3月の東日本大震災の直後に飛び込み営業で同社を訪れた、コスモパワー(株)の社長「田中昭次」と称する人物から、ある提案を受けたのがきっかけであった。
その提案内容は「当社(コスモパワー)が保有する実用新案登録第3144746号の防災用ドームを商品化し、今後の脅威となる南海トラフ大地震対策の切り札として、この国難の克服に貢献すべく、相談に乗ってほしい」というものであった。
数あるFRP成形企業の中から同社にこの提案が持ちかけられたのは、田中氏によると、光レジンの大野勝三社長(現会長)が強化プラスチック協会・技能検定委員会の委員長を勤めるなど、FRP業界の多くの公職の肩書きをもつことから、技術レベルの高い会社であると判断したとのことであった。
光レジンの大野社長はその意志に賛同した。
そして、両社による、全く新しい概念の防災シェルターの共同開発プロジェクトが始まった。2011年の夏のことである。
(続く)
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