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北海道釧路地方の診療所「浜中町立 浜中診療所」へ防災・救命シェルターCL-HIKARi(津波シェルターCL-HIKARi)を設置いたしました。
診療所の小川先生より許可をいただきましたので、設置の様子や設置に至った経緯をホームページにてご紹介させていただきます。
今回の設置は、地域住民の皆様へ防災(津波)に対する啓蒙活動と、診療所に入院されている患者の皆様と介護スタッフを少しでも守らんという意識から、私費を投じて購入された診療所の小川先生の元へお届けしたものです。
弊社が設置に伺ったのは2018年4月11日(水)。
冷たい霧のかかる夕刻に診療所へ到着し、ご挨拶も早々にシェルター設置を行いました。
津波シェルターは、浜中町立 浜中診療所(〒088-1513 北海道厚岸郡浜中町霧多布東三条1丁目40)に設置されました。
浜中町は、北海道釧路総合振興局管内の厚岸郡にある町です。
霧多布岬、ラムサール条約北海道遺産に登録された霧多布湿原、ルパン三世通り、ムツゴロウ動
物王国のある町として知られています。
浜中診療所は、人口約6,000人の浜中町で唯一の診療所です。
今回、津波シェルターCL-HIKARiは浜中診療所2階のロビー(待合室)に設置されました。
附属品(ヘルメット、ライフジャケット及び携帯酸素)はシェルター内に配備いたしました。
設置完了を見届けた後、小川先生は所用で退席されたため、夜間待機の看護師の皆様へシェルターの使用方法と、普段の訓練要領、並びに付属品の使用方法をご説明させていただきました。
ご購入から設置までの間、スタッフの皆様も首を長くしてお待ちいただいていたようで、「今日から安心して勤務できるね」と笑顔でご対応いただきました。
設置が完了し、診療所を撤収する時には、すっかり夜になっていました。
なお、設置して3日後の4月14日(土)の午前4時頃に、北海道東部地域に震度5の地震が発生しました(診療所地域は震度4でした)。
津波の心配はないとの報道でしたが、当日夜勤の皆様に少しでも心に安心を持っていただければ幸いです。
小川先生及び看護師並びにスタッフ御一同様のご活躍とご健勝を祈念申し上げます。
北海道の東にある本診療所は、最大34メートルの津波が予測されていますが、行政は診療所に対し、なんら現実的な対応をしてくれません。
10名程度の寝た切りの入院患者がいるため、大津波警報があってもスタッフは逃げ出せません。
人口数千人のこの町には、医療機関はこの一か所、医者も私ひとりだけです。
津波シェルターの設置は、私個人が依頼させていただくものです。
診療所2階のロビーに設置し、議員を含めた町民にも、シェルターの意義を知ってもらいたいという意図もあります。 |
「地域の防災対策の啓蒙」という公益性の高い活動に私費を投じられた小川先生。
弊社としましては、御英断を下された小川先生の行動力に、只々、敬服するばかりであり、このシェルタープロジェクトを通じて果たすべき使命について、改めて深く心に刻む機会となりました。
先生の踏み出された「偉大なる一歩」に、必ずやお応えしようと、社員一同、決意を新たにする次第です。
株式会社 光レジン工業 代表取締役社長 大野仁生
同 シェルター事業部長 野中浩二
〒191-0011 東京都日野市日野本町4-10-23
TEL: 042-584-5797(代表)
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